私は福島県に住む56歳のチーフプロデューサーです。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。

賃貸住宅のデメリットは、持ち家と違って自分の資産にはならないことだと一般的に言われています。確かにマンションにしてもアパートにしても、賃貸住宅は借りることができるだけで、それを自分の資産にすることはできません。持ち家のように、売ってお金にすることができないのです。確かにその事実だけを比較するとデメリットとなります。しかし長い目で見てかかるコストを比べてみると、賃貸住宅の方がお得だと言えます。まず家賃ですが、これは持ち家の住宅ローンの支払いとほぼ同じなので、どちらがお得かは一概には言えません。次に入居時の敷金礼金や更新時の更新料ですが、これは持ち家の場合は一切かからないので、持ち家の方がお得だと言えます。

ところが持ち家の場合は、固定資産税がかかります。敷金礼金の支払いは入居時のみですし、更新料は1～2年に1度ですが、固定資産税の場合は毎年土地と建物それぞれにおいて請求されます。その額は敷金礼金や更新料の比ではありません。敷金に関しては、全額手元に戻ってくる可能性すらあります。さらに持ち家は、状態が悪くなれば修繕が必要になります。リフォームが必要になることもあります。ところが賃貸住宅の場合は、大掛かりな修繕やリフォームは大家がおこなうので、借主の費用負担はありません。状態が悪くなれば、別の物件に引っ越せば良いのです。その際に支払う敷金礼金は、リフォーム代に比べればかなり安価です。つまり持ち家は、維持費がかなりかかるのです。確かに資産として売却できますが、それまでに支払う維持費の方が売却するお金より高くつくことも多いです。そのため比較すると、賃貸住宅の方が出費が少なくて済むというわけです。