私は沖縄県に住む67歳の機長です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
賃貸住宅を借りる時には敷金を払う必要があります。敷金とは不動産の賃貸借の際に賃料その他の契約上の債務を担保とする目的で、賃借人が賃貸人に対して支払う停止条件の付いた預り金のようなものです。その停止条件とは、もし賃貸借契約が終了する時に賃借人に債務不履行がなければ明け渡し時に返還されます。その時に賃料の未払い分が残っていたり、原状回復費など支払う義務のある諸費用があればその敷金から差し引かれます。しかし地域によっては権利金や礼金の意味合いを持ち、賃料1か月分は返還されない所もあります。このように一部返還されない部分のお金を敷引と言って、賃料の前払い的な性格というように解釈されています。このようなケースは主に近畿地方以西の西日本によくあるようです。
借家の物件の中にはゼロゼロ物件といって、敷金や礼金がゼロで借りることのできる物件もあります。このような物件の場合は初期費用が安く抑えられる格安物件として、主に若い人や低所得者層の人の間で人気があります。そもそもゼロゼロ物件は1988年頃に大手賃貸業者により始められた業務形態ですが、2005年前後には物件の供給過剰に伴い競争激化を背景に増加してきました。しかし当然貸し手のリスクは高くなりますから敷金や礼金とは違った、入会金や保証金といった名目をつけることによって同じ性格を持った金額を徴収するケースも増えてきました。あるいは賃借人が契約を終了する時に原状回復費として相当のお金を徴収するといったケースもあります。ゼロゼロ物件の場合は特に入居前に契約をしっかりと確認することが大切です。