私は岡山県に住む50歳のインストラクターです。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。

賃貸物件に入居する際、月々の家賃の他に、さまざまな初期費用がかかります。ここではどのようなものが初期費用としてかかるのか、見ていきたいと思います。まずは、敷金です。これは、貸主に預けておく性質のもので、退去する時に条件により返還されるものです。借主には原状回復義務というものが課されますが、これは、退去する際、物件を入居時と同じ状態にして返さなければならないというものです。部屋の床や壁、その他設備に借主の落ち度で損傷を与えた場合、その修繕費用を負担しなければなりません。ここでかかる修繕費用は、敷金から差し引かれ、残りの額が返還されます。つまり敷金は、原状回復にかかる修繕費用の担保のような性質を持ちます。

次に、礼金です。これは貸主に対して、物件を貸してもらったお礼ともいえる性質をもつお金です。戦後、まだ住宅難の時代に地方から来た人々が大家さんに、物件を貸してもらったお礼と、これからお世話になる感謝の意味で渡したお金が始まりのようです。現代では、こうした本来の意味合いは薄れていますが、習慣として残っています。不動産屋への紹介料である、仲介手数料もあります。これらの相場としては、敷金・礼金とも家賃の1～2か月分、仲介手数料は家賃の1か月分というケースが多いようですが、物件や地方によっても違いがありますのでよく確認しておきましょう。また、最近ではこれらの初期費用ゼロをうたった物件もありますので、少しでもお金を節約したい方は要チェックです。