私は山口県に住む19歳の撮影監督です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
関西や九州の一部では、賃貸物件を借りる時に「保証金」という独特の制度があります。保証金は、退去時に敷引き(解約引き)して返還される特徴があります。初めから敷引きの金額が決まられているために、退去時の敷金などにまつわるトラブルが、起こりにくいメリットがあります。退去時に原状回復にかかる費用が0円であったり、その逆で多額の場合にでも、決められた金額分だけの敷引きの金額が、差し引かれることになります。 保証金の相場は、家賃の半年~8か月分くらいが目安となります。敷引きの金額は、だいたいその半分くらいになるのが一般的です。他の地域と比較した場合に、高いと感じるのですが、他の地域にある「更新料」というものはありません。
賃貸借にかかる敷金や礼金、更新料などの初期費用については、実は法律では何も規定されていません。しかし、賃貸借契約において、原状回復に伴うトラブルが多いことから、国土交通省では1998年に、「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」が取りまとめられました。 一般的に賃貸借契約時には、一時金として敷金と礼金を払いますが、関西や九州の一部においては、それに相当するものが保証金と敷引きであるといえます。保証金は、家賃を滞納した時のものであり、敷引きは原状回復に充てるものという解釈となります。地域によって、賃貸制度は異なりますので、引っ越しなどで他の地域へ転居する際には、その地域の制度について、確認しておくことをおすすめします。