僕は栃木県に住む71歳のホステスです。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
賃貸物件を借りる際には、家賃の他に引かれる費用としては敷金や礼金が一般的ですが、地域によっては保証金という形で別途費用を取られる所もあります。関西地方や九州の一部の地域では、敷金や礼金ではなく保証金という形になっています。基本的には敷金と同じように、家賃の支払いを滞納した場合や借主の過失などによって建物が破損したりした場合に、修繕費用として用いられます。保証金の場合には敷引き特約というものが設定されており、契約時に保証金20万円で、敷引き10万円とされていた場合は、退去時に敷引きの10万円が差し引かれて、10万円分だけが戻ってくるという意味になります。敷金と礼金が合わさったようになっています。
保証金という名目でお金を徴収しているのに、敷引き特約という形でお金が返ってこないのに不満をもって過去には裁判で争われた事例もあります。敷引き特約が有効であるかどうかは最高裁判所での複数の判決で、高すぎなければ有効であるという判断がされております。意味をよく理解しないで借りると不満が出るかもしれませんので、敷引き特約についてはきちんと理解をして、契約する時にはきちんと確認をしておいた方が良いです。地域が限定されるために、住んでいる地域によっては、賃貸契約を結んだ経験があっても、これまでそのような形での契約を見たことがないという人もいると思いますが、そのような形での契約もあるという事は覚えておいて損は無いです。