私は広島県に住む31歳の通訳案内士です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
一般的に、家賃が手取り収入の3割を超えると、生活が苦しくなってしまうと言われています。しかし、現実に目を向けてみると、都市部に住んでいる場合、手取り収入の3割以内に家賃を抑えるというのは簡単なことではありません。具体的な金額を考えてみると、手取り月収が20万円の人で6万円、30万円の人で9万円ということになります。しかし、都市部でその条件を満たす物件ということになると、最寄駅からバス便を利用しなくてはならない物件だったり、とても狭い物件になってしまう可能性があります。実際に、都市部に住んでいる人の場合は、単身者であっても月額7万円程度の家賃負担を覚悟しないと、条件の良い賃貸物件はなかなか見つけることができません。
もちろん、身の丈に合わない贅沢な賃貸物件に住む必要はありませんが、仕事が不規則で帰りが遅くなってしまうことが多い人が、バス便を利用する必要のある賃貸物件に住んでいると、タクシー代などがかかってかえって支出が増えてしまう可能性があります。また、部屋が狭い、遠いという事実は、意外なほど大きなストレスになります。ですので、手取り収入の3割という家賃の目安にこだわりすぎることは避けるべきです。注目するべきなのは、トータルの支出がどれだけになるか、また、快適に暮らすことができるか否かという点です。多少家賃が高かったとしても、礼金なしの物件だったり、更新料がかからないタイプの物件だったりすれば、総支出額を低く抑えることが可能になります。