賃貸物件からの退去に際して注意したいこと(大阪府/整備士/41歳/男性)

僕は大阪府に住む41歳の整備士です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸契約でトラブルが発生しやすいタイミングの一つが借り手がその部屋から退去する時です。双方とも契約を終了し、法的な利害関係を解消しようとする局面ですから、これはある意味当然なのですが、予めトラブルの原因になりそうな事柄を知って対処することで防げることもあります。まず、退去が決まったら出来るだけ早くその旨を不動産会社もしくは貸し手に通知することが必要です。一般的な(定期借家契約でない)賃貸契約の場合、法律上は、14日前までに通知すれば足りることになってはいますし、次の物件の手配等もあり多忙になりがちですが、貸し手の心証を出来るだけ良くして無用なトラブルを回避するためにも、早めの通知を心がけたほうが無難です。


また、退去前の掃除をどの程度までする必要があるかは、ハウスクリーニング費用の負担と絡んで難しいところですが、まずはその地域の一般的な傾向を把握しておくと判断しやすいでしょう。例えば、首都圏の賃貸物件では、退去時にハウスクリーニング代を借り手が支払うことが圧倒的に多いのが現状です。これについては、過去にトラブルになったケースも多く、近年では契約当初に確認すれば予め借り手と貸し手のどちらが負担するのかを教えてくれることが多くなってきました。借り手が負担する場合でも、予想外の汚れ具合で追加請求、というケースもありますので、一定の掃除はしておくべきでしょう。退去後には、敷金の返還を確認し、必要に応じて貸し手に返還されなかった敷金の明細を請求しましょう。