賃貸物件と更新料について(長野県/作曲家/24歳/男性)

僕は長野県に住む24歳の作曲家です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸借物件を借りている場合、契約期間が満了した際には契約を更新してそのまま住み続けるのか別の場所へ引越しをするかを選択することとなるわけですが、地域によっては更新の際に一定の更新料を払うことが商習慣化していることをご存知でしょうか。この契約更新の際に更新料を徴収する制度は、首都圏や京都府、愛知県などで広く普及しており、それらの地域の賃貸物件居住者にとっては当たり前の制度と考える人が多いのでしょうが、逆にその他の地域に居住している人にとっては全くなじみのないケースも少なくないようです。更新料の金額相場は地域によって異なりますが、2年に1回の更新の際に家賃の半月分から1ヶ月分といった金額を徴収するケースが多いといわれています。


この更新料の支払いを義務付けた条項が消費者契約法により無効ではないかと裁判で争われた事例を新聞報道などでご承知の人もいるかもしれませんが、最高裁判決により著しく高額なものでなければ有効であるとの判断が下されています。とはいえ、貸主側としては近年の人口減少社会においては一度居住者に退去されると次の入居者を探すことが年々難しくなりつつあることから、更新料の引き下げや家賃の引き下げ交渉に以前より応じることが多くなってきたとも言われています。借りている側としては毎月の固定費である家賃を削減することは節約の観点からも大きなメリットがありますので、契約更新のタイミングで家賃の減額を交渉してみるのもよいのではないでしょうか。