賃貸物件における築年数の重要性について(静岡県/裁判所調査官/48歳/女性)

私は静岡県に住む48歳の裁判所調査官です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸物件を探す場合には、家賃や間取り、最寄り駅からの距離などいくつかの条件がありますが、それらの条件の1つとして築年数が挙げられます。築年数を条件として、賃貸物件を探す際にはいくつかのポイントとなることがあります。まずは、一般的に年数が浅いほど賃料が高くなるという傾向があります。多くの人は、できる限り新しくてきれいな物件を好みます。そのため、同じ間取りで同じ駅からの距離であっても、建てられてから年数が浅いほど高くなります。これらを考えた場合、新築で入居した場合にはそのときの家賃のまま、同じ家賃を何年や何十年支払うことは損になります。一般的には、入居したときの家賃が安くなることはないため、契約更新時に家賃交渉するか、再度その家賃に見合った物件に引っ越すことも手になります。


また、築年数が浅い程、一般的に設備が充実しているという傾向があります。新しい物件では、セキュリティ面が強化されていたり、設備が新しいことで例えば省エネ性能の高い機器が設置されていたりします。これらの点を考えた場合にも、できるだけ築淺の物件を選ぶ方が良いということになります。また、耐震性についても築年数に関係してくる場合があります。古い物件では、昔の耐震基準で建物が建てられています。この耐震基準は、大地震などがある度に改訂され、年々厳しいものとなっています。一概には言えませんが、建てられてからの年が浅いほど厳しい耐震基準で建てられている可能性が高く、安全度が高い物件と考えることができます。また新しいほど、土台などの劣化も少なく安全といえます。