賃貸物件に住むのに必要な保証金とは(福井県/漫談家/30歳/女性)

私は福井県に住む30歳の漫談家です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


これからあなたが賃貸物件の契約をする際に、保証金についての話を目にしたり耳にしたりすることがあるかもしれません。あまり聞きなれない言葉ですが、この保証金というのはいわゆる敷金・礼金に相当するもので、関西や中国地方、九州地方などの一部地域でで使われていることがある言葉です。そのため、敷金や礼金と同じように借主が部屋を汚損した時の修繕費や家賃を滞納した場合の補てんに使われるお金となっています。ただし、関東の敷金・礼金とは少し違っているところももあるので、注意しなくてはならないことがあります。転勤などで関東地方から西日本方面に引っ越す予定がある人は、ぜひ事前にその特徴について知っておくようにしましょう。


保証金が敷金・礼金と違うのは、「敷引き何か月」という特約がついていることがまましばしばあるということです。この敷引きというのは、借主が賃貸物件から退去する際に、払っていた保証金の一部が返却されないことを指しています。つまり、保証金が家賃の3か月分で敷引き1か月となっていた場合、退去時に戻ってくる金額は家賃の2か月分だけとなってしまうわけです。基本的には、敷引きの料金は長く住むほど少なくなる傾向があり、家賃の2倍弱から3.5倍程度になることが多くなっています。敷引き特約がついていることを忘れて契約してしまうと、退去時に戻ってくると思っていたお金が戻ってこないことになり、後で困ってしまうことになりますから気をつけるようにしてください。