私は岡山県に住む67歳の通訳です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
賃貸物件のデメリットは、原状回復のルールを守って生活しなければならないという点です。住み始めた時の状態に戻してから退去しなければならないので、自分の都合や好みで部屋の状態を変えることはできないのです。たとえば壁のクロスが好みではないからと別のクロスに張り替えたり、トイレでウォシュレットを使いたいからと、ウォシュレット付きの便器に交換したりすることはできません。厳密には、すること自体はできるのですが、退去する際には必ず元の状態に戻さなければなりません。クロスの場合はもとのクロスに張り替えて、トイレの場合はもとの便器に戻すわけです。二度手間になってしまうので、それならば最初から何も変えずに生活した方が良いというわけです。
しかしこのデメリットこそが、賃貸物件のメリットであるとも言えます。自由に変更できないということは、それらの点でこだわりを持つ必要がないということです。住居のあらゆる部分を自分の好みに合わせようとすると手間も費用もかなりかかりますが、賃貸物件であればそれが一切かからないのです。あるがままの状態を受け入れて、気楽に過ごすことができます。仮にあまりにも自分の好みと合わないという場合には、退去して自分の好みに合う物件に引っ越すことができます。途中で好みが変わってしまったとしても、そのたびに住居自体を替えることが可能なのです。この身軽さが賃貸物件の最大のメリットであり、多くの人々に利用されている理由のひとつです。