私は兵庫県に住む30歳の手話通訳士です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。

最近、賃貸物件を借りる際に不動産会社に対して支払う仲介手数料が、家賃の0.5ヶ月分相当額となっているケースが徐々に増えてきています。仲介手数料が安くなっていると、あまり真面目に物件探しをしてもらうことができないのではないかとか、サービスが悪いのではないかなどと心配する人が少なくありません。しかし、そのような心配はほとんどする必要がありません。なぜかと言いますと、本来不動産会社が客から受け取ることのできる仲介手数料は、貸主と借主の双方からそれぞれ0.5ヶ月分以内と定められているのです。さらに、双方から受け取った金額の合計が家賃1ヶ月分を超えることは禁じられています。また、一方から0.5ヶ月分を超える金額を受け取る場合には、その者の承諾を得ることとされています。

　つまり、仲介手数料が0.5ヶ月分というのは、法律で定められた本来の正しい形だと言うことができるのです。そうであるのにも関わらず、従来は借主よりも貸主の方が強い立場にあったために、借主が全額支払うことが当然であるとの扱いがなされてきました。しかし、ここ数年、賃貸物件は借り手がつかずにだぶついているような状態です。また、10年程前に起こった事件をきっかけとして、大手不動産会社が貸主と借主に仲介手数料を半額ずつ負担させるシステムを採用するようになりました。業界の中でもかなり力のある大手会社がそのようなシステムを採用した影響を受けて、同じ形にする不動産会社が徐々に増加しつつあります。したがって、手数料が半額になっていたとしても、サービスの低下などを心配する必要はありません。