私は熊本県に住む54歳の文芸評論家です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。

賃貸物件の入居時にとられる「保証金」っていったい何でしょうか、そして何に使われるのでしょうか。はじめて物件探しをする人にとっては、とくに馴染みの浅いものなのではないでしょうか。契約時に戸惑う事が無いように、簡単に把握しておきましょう。「保証金」という用語はとくに関西地方で使われているもので、「敷引き」という用語とセットで覚えておくと良いでしょう。関東で新しく物件に入居する時の費用として敷金というものがありますよね、家賃のひと月分かふた月分を預け入れしておくものです。それと似たものですが、関西の一部と九州の一部では「保証金・敷引き」という方式が一般的となっています。用語や意味合いが少し違うので、関西に転勤になった方が、関東との慣習の違いに最初戸惑ってしまう事もあるようです。

「保証金」は敷金と同様、家賃が滞ってしまった時に支払われたり、入居者の過失で部屋を破損してしまったりひどく汚してしまった時の補修費などとして使うために預け入れしておくものです。退去時には、それを「敷引き」というかたちで差し引いて返金されます。敷引きは契約時にすでに決められており、たとえば「保証金25万円、敷引き10万円」などと定められていたら、退去時に差し引き15万円が戻ってきます。この方式を通例として採用している地域では、契約更新時に支払う更新料が無いところがほとんどです。この「敷引き」がある地域は、大家さんへの礼金がかからない事がほとんどです。「敷引き」は大家さんへの礼金という意味合いの他に、部屋の現状回復のための修繕費に充てられます。これらの費用に関して内容が曖昧だなと思うのであれば、契約時に不動産業者にしっかりと確認し、あとあとトラブルにならないようにしておきましょう。