賃貸物件の保証金の特徴について(福島県/バスケットボール選手/32歳/女性)

私は福島県に住む32歳のバスケットボール選手です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


保証金は、主に関西地方の一部地域に存在している、賃貸物件を借りる際に必要となる初期費用の名称です。首都圏周辺で当たり前のように請求されている礼金や敷金がない代わりに、この保証金という費用が発生する仕組みになっています。借主が居住期間中に家賃を滞納した場合の補填や、故意もしくは過失によって建物に傷をつけてしまった場合の修繕費用に充てるためのお金です。つまり、実質的には敷金とほとんど同じ性質の費用だと言うことができるのですが、細かな部分を比べると、かなり大きな違いがあります。まず、敷金の場合は、家賃相当額の1~2ヶ月分程度になっているケースが多いですが、保証金は家賃5~10ヶ月分になっているのが一般的です。


 家賃5~10ヶ月分相当額と言いますと、かなりまとまった金額になります。その金額を契約時に一括で支払う必要がありますので、お金を持っていない人は、部屋を借りることができません。また、敷金の場合は、退去時に部屋の原状回復費用を差し引きた残りが返金されることになっていますが、保証金の場合は、少々違っています。最初に契約を結ぶ際に、払い込んだ金額のうち50~80%を敷引きとする取り決めをするのが普通です。この敷引き分は、実際にかかった原状回復費用の額に関わらず、返金されません。ですので、ごく少額の原状回復費用しかかからなかった場合には損してしまう可能性があります。しかし、高額の原状回復費用がかかった場合でも、追加請求されることがないというメリットがあります。