私は徳島県に住む37歳の消防官です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
世帯主の年齢と持ち家の関係についての調査で、このようなデータがあります。世帯主の年齢が20代前半から30代前半のかけては、賃貸物件の数が持ち家を上回っており、30代後半では持ち家に逆転されますが、独身世帯にはまだまだ賃貸住宅が人気です。かつては「家は財産になる」といわれ、購入する方が多く見受けられましたが、現代では財産にこだわらない人も増えています。賃貸住宅が支持される理由とは何なのでしょうか。やはり移動の自由が大きいこと、資産価値の変動を考慮しなくてよいこと、ローンの追われるプレッシャーがないことでしょうか。家賃はローンと違って払い続けなければなりませんが、トータルで見ると、購入よりも費用が抑えられるというデータもあります。
賃貸物件に住む時、初期費用として払うべきお金が発生します。修繕費用や家賃滞納の場合に備えて預ける敷金、お世話になる大家さんに謝意をこめて支払う礼金、お世話になった不動産会社への報酬としての仲介手数料、月の途中から入居する時には日割り家賃も発生します。中でも、この礼金とは、戦後、焼け出されて住み所がなかった人達が、部屋を貸してくれた大家さんにお礼の意味を込めて包んだことが始まりです。今ではただの慣習ですが、なぜ未だに存在しているかと言いますと、礼金の一部は大家さんが不動産会社に支払う紹介料の一部に充てているからです。昔からに慣習として定着しているため、自腹を切って不動産会社に紹介料を支払うという習慣がないのです。