賃貸物件の敷金について(東京都/歌人/65歳/男性)

僕は東京都に住む65歳の歌人です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


敷金とは、アパートやマンションなどの賃貸物件を借りる場合に、家主に対して預けるお金のことをいいます。万が一家賃が支払えなくなった場合の担保金としての意味合いがあり、基本的には退去時に返還されます。しかし、入居者の過失によって損傷した場合の修繕費として減額される場合があります。敷金の額は、法律で決められているわけではなく、家主や地域によって様々で、家賃の1ヶ月分という場合もあれば、6ヶ月分の場合もありますが、一般的には家賃の3ヶ月分というのが一般的なようです。また、最近では敷金・礼金0円の物件もあります。敷金をめぐるトラブルが近年増加傾向にあります。トラブルの原因は、修繕費として差し引かれる問題です。


本来入居者が支払う必要のない、経年変化による修繕費用、例えば畳の交換費用や部屋のクリーニング費用までを敷金から差し引かれ、場合によっては追加料金が発生するケースが出ているからです。実は、借り主の故意や過失によって生じた損傷については借り主の負担となりますが、クロスの日焼けやフローリングの損耗など、通常に使用した場合の経年変化による損耗については、借り主は負担する必要はないのです。こうした知識が近年ネットで広まったため、異議を唱える人が増加していると思われます。ただ、借り主はあくまで部屋を借りた立場なのですから、普段からこまめに掃除することを心がけ、退去時には「立つ鳥跡を濁さず」という諺のとおり、お世話になった部屋を可能な限り掃除して返還する、というのは部屋を借りる際のマナーでしょう。