賃貸物件の間取りのニーズの変化について(宮崎県/建設コンサルタント/35歳/女性)

私は宮崎県に住む35歳の建設コンサルタントです。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


時代の変化に伴う借り手のニーズの変化とともに、賃貸物件の間取りは変化してきました。例えば、昭和40年頃の賃貸物件には、今で言えば2Kと呼ばれるような台所と和室のみの物件が主流でした。それがバブル期には2DKの物件が非常に多く需要がありました。それは、土地価格の高騰に伴い固定資産税が高くなってそれが、賃貸料金に影響してしまうため、どうしても2DKの物件が手頃になったからです。現在では3DKの賃貸物件が圧倒的に多くなっているのは、土地価格の下落にともなった結果であるといえます。ちなみに2DKとは部屋数が2つあって、ダイニングキッチンがある間取りのことで、3LDKとは部屋数が3つで、リビングダイニングキッチンのことを表しています。


 物件を探すうえで、いろいろと不思議なことに出会うことがあると思います。例えば、3DKであるのに、2DKよりも賃貸料金が安かったりすることもあります。それは、物件の建築年数や、周辺の環境などさまざまな要因が影響していると考えられます。また、物件に対する時代のニーズは現在も少しずつ変化しています。それは、子供の成長によっても変化していきます。小学校のときは子供部屋は必要なくても、中学や高校くらいになると、部屋数が足りないと感じる家族が多くなってくるからです。そういう意味では3LDKという間取りも子供が二人以上いる家族にとってはニーズに合わないということにもなっています。そこで、4LDKという間取りなら、物件は古くても数も少ないため、今後人気が出てくるとも考えられます。