僕は三重県に住む63歳のネイリストです。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
賃貸物件の間取りには、あらゆる種類があります。基本的なことですが、「K」はキッチン、「DK」はダイニングキッチン、「LDK」はリビングとダイニングキッチンを指します。ここでは、部屋が2つの間取りの歴史を辿ってみましょう。「2K」「2DK」「2LDK」の中で最も古い間取りは「2K」です。これは何と、今から50年以上前の日本の生活スタイルを反映させたもので、現存するものは、最新の「1K」物件よりもはるかに安く借りられます。そもそもこの当時は「K」=キッチンという言葉すらありませんでした。このような部屋は、お風呂がなかったり、トイレが和式だったりします。その後、高度経済成長期に「DK」という概念が生まれ、一般的になりました。
そうして新たに登場したのが、「2DK」という物件です。これはちょうど1980年代のバブル期のことで、地価や建設費、固定資産税など住宅にまつわるあらゆる価格が暴騰していました。ですから、「3DK」などではさすがに庶民の手が届かずに「2DK」で落ち着いたのです。このような物件も、今では古いものになっています。例えば、洗濯機置場が室内になかったり、お風呂は旧式の浴槽だったり、洗面所がなかったりします。景気が良かったのだから、もっと良い設備が整っていても良いようにも思えますが、当時は建設ラッシュでこだわった設計などをしている暇がなく、とにかく急いで建てなければ、需要に追いつかなかったのです。そうして景気が落ち着いたところで、人々はより快適性を求めるようになり、現在の主流である「2LDK」や「3DK」、「3LDK」などが出来て行ったのです。