賃貸物件を借りる際に支払う保証金について(滋賀県/舞台美術家/64歳/男性)

僕は滋賀県に住む64歳の舞台美術家です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸の物件に入居する際には、家賃の他にも色々と費用がかかります。ただその費用の仕組みは地域によって多少の違いがあり、特に関西や中国、九州の一部には、保証金という独特の制度があります。他の地域から移り住む方などはその違いに混乱しやすいので、しっかりと把握しておいたほうが良いでしょう。では、一体どんなものなのでしょうか。簡単に言えば、関東の敷金・礼金が合わさったようなものです。一般的に保証金の中には敷引きという費用が含まれており、礼金のように退去時に返却されないものが敷引き、返却はされるけれど家賃を滞納した場合や修理が必要な場合に使われるものが、残りの保証金であり、これは敷金のようなものだと解釈すると分かりやすいでしょう。


では、敷引きを含めた保証金の相場はいくらぐらいなのでしょうか。これは勿論物件によって違うのですが、目安としては家賃の半年から八ヶ月分ぐらいだと言われています。そしてその中の半額程度が、敷引きとして扱われます。他の地域の費用に慣れている方は高いと思われるかもしれませんが、その分数年ごとに支払うべき更新料がかかりませんので、長い目で見ると楽かもしれません。また、最近ではこの保証金の価格を下げる物件も増えてきています。このように、地域によって物件を借りる際の商習慣は違ってきます。中には関西であっても敷金・礼金の制度を取り入れているところもあるので、そのような物件を探すことも一つの方法です。慣れない制度でも住宅会社などからしっかりと説明を受け、賢く物件を選びたいものです。