私は福井県に住む55歳の歯科医師です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。

賃貸物件に住んでいて解約する、つまり退去するときには、法律上原状回復する必要がります。この点で、入居時の状態にまで戻すための費用をすべて借主に請求してくる不動産や大家がときにはいますが、実際にはそこまで負担する必要はないのが本当です。借りていた側の故意による破損や、契約書に違反するような使い方、例えばペットが禁止なのにペットを飼っていたなどに関しては原状回復する必要がありますが、それ以外は負担はないはずですつまり普通に生活していて汚れたりする分に関しては借主で負担する必要はないということになります。畳やクロスが日焼けや家具のおいていた跡が付く、テレビや冷蔵庫のうしろの壁が電気やけをしているなどは、借主の負担には通常ならない部分です。

さらに、部屋を明け渡した後に行われるルームクリーニングやカギの交換なども借主が負担しなくてよいものです。これは次の入居者を確保するために行われるので、借主には関係ないからです。ただ設備の故障など原因はこちらになくても、連絡が遅れたことによって被害が広がってしまったなどという場合には、借りていた側にも負担が発生することもあります。結露などによってクロスが著しく破損するなども対策をすれば防げることなので、借主の側の責任を一部問われることになります。このように敷金で賄いきれずに、さらに請求されるということは通常の生活をしている範囲ではあまり発生しないのが普通です。退去時の部屋の確認の際に、きちんと細かい点を確認しておくと、後々トラブルを避けることができます。