私は石川県に住む68歳のグランドスタッフです。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
賃貸物件を退去する際に、転居先がまだ決まっていないという人はほとんどいません。借金の取り立てに追われて夜逃げするようなケースは論外ですが、次に住む場所を決めてから引っ越すという人が大半です。そうしないと、運び出した荷物が宙に浮いてしまうことになりますので、ある意味ではごく当然のことでしょう。転居する理由は様々ですが、もっと良い条件の賃貸物件を見つけることができたので引っ越すというケースがかなりあります。そのような場合、ついつい新居関連の手続きにばかり意識が向いてしまいますが、退去する物件の手続きもきちんと進めておくようにしないと、思わぬところで損をしてしまう可能性があります。場合によっては、家賃を二重に負担することにもなりかねませんので、注意する必要があります。
まず、入居した際に取り交わした賃貸借契約書の記載内容を確認してみる必要があります。まさか契約書を捨ててしまっている人はいないでしょうが、その契約書上に、退去の通知期間に関する記述があるはずですので、まずそこがどうなっているのかを確認しなくてはなりません。一般的に、この通知期間が1ヶ月もしくは2ヶ月という設定になっているケースが多いです。もしも通知期間が1ヶ月となっているのであれば、退去予定日の1ヶ月以上前に大家もしくは不動産業者に通知しなくてはなりません。気がついた時には、既に1ヶ月を切っていたという場合もあるでしょう。そのような場合でも、即刻通知をする必要がありますが、転居予定日までの日数に関係なく、通知した日から起算して1ヶ月分の賃料を支払う必要があります。