賃貸物件契約時の初期費用(山形県/会計士/60歳/女性)

私は山形県に住む60歳の会計士です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸物件を探し、そこに住むことを決めて、いざ契約を結ぶ際には、ただ単に契約書類に署名・捺印をすれば良いわけではありません。この時には、思っている以上にお金が必要なのです。それは様々な名目で徴収されるものですが、全てをまとめて「初期費用」と呼びます。では、そんな「初期費用」にはどのようなものが含まれるでしょうか。まず1つ目は、退去時に部屋を元の状態に戻すためのお金である「敷金」(家賃1・2ヶ月分)です。2つ目は、部屋を貸して下さる大家さんへのお礼の意味を持つ「礼金」(家賃1・2ヶ月分)です。3つ目は、貸主・借主の間に入ってくれた不動産屋さんへの契約成功報酬である「仲介手数料」(家賃1ヶ月分)です。


4つ目は、初回の家賃です。5つ目は、初回の共益(管理)費です。この2つに関しては、物件によって2ヶ月分のところもあります。6つ目は、賃貸住宅の保険料です。これは2年分を一括払いするのが基本で、万が一の時のための家財補償や賠償責任補償、修理補償などです。7つ目は、連帯保証人が見つからない場合、代わりに保証をしてくれる保証会社の利用料金です。8つ目は、セキュリティ面で重要な、鍵の交換費用です。そして最後は引越し料金です。このように見て来ると、実はかなりのお金が必要なことが分かるでしょう。具体的に例を出せば、家賃10万円の物件なら、初期費用は約50万円ほどかかります。ですから、引越しをする際には、これらのお金をきちんと用意出来るかどうかを吟味し、安易に実行に移さないことが大切です。