僕は千葉県に住む44歳の絵師です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
日本人は今日まで政府も持家を推進してきたし、家を所有していることが自分の資産形成の一つだと思ってきたと思います。しかしよくよく考えてみますと本当にそうなのか、十分吟味をしてみる必要があるのではないかと思います。賃貸を利用する住まいが費用的には結局は持家より割安で済んでしまうのが現実です。建物本体の修繕費、リフレッシュはもとより家周りの草むしり、掃除も大家さん負担であります。維持費としてかかってくる固定資産税、都市計画税も大家さん負担ですし、何かのリスクが発生すればこれも大家さんの負担になります。また人生のいろんなチャンスで住みかえればいいと思うときが必ずあります。また賃貸の場合、子供が出来たので一戸建ての賃貸を借り、子供が独立したら賃貸マンションに移り住むという選択肢もあります。
このように賃貸のメリットは初期費用と共に、維持費も安くて済みそしてかなり自由度が高いということが上げられます。一方持家を選んだ場合、長期のそれも35年にもおよぶ住宅ローンが払える収入が保証されるわけは何にもありません。会社の業績によって、給料が減らされたりボーナスがカットされたりすれば、じかに返済が苦しくなり生活に支障をきたしてしまいます。やむを得ず売る決断をしたとしても、思う価格で売却できることはなかなか難しいでしょう。そうなるとたとえ売れてもローン残高が残りますから、借金はまだついて回ります。持家を売却したのにも拘わらず、ローンの返済がついてきますと新しい借家の家賃とダブルで負担がのしかかってしまうわけです。そもそも今日では会社の寿命から考えても長期のローンはリスクの大きさが窺い知れます。