築年数が古い賃貸物件は耐震性に注意(山形県/能楽師/28歳/男性)

僕は山形県に住む28歳の能楽師です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


築年数が古い賃貸物件であっても、最近はリフォームが施されている物件や最新の設備が完備されている物件もあり、大変お得な物件が多くなってきています。ただし、築年数が古い物件は1つ注意すべきことがあります。それは建物の「耐震性」です。耐震性とは、建物の構造が地震に対してどれくらい強いかを表すものです。耐震基準は建築基準法で定められていますが、1981年に建築基準法が改正され「新耐震基準」が導入されました。そのため、1981年以降に建てられた物件であれば、新耐震基準を適用して造られているため、1981年以前に建てられた物件に比べて耐震性が大きく変わり、相対的に安心感が高まるといわれています。耐震性能を考えるなら、1981年以降に建てられた物件が良いでしょう。


旧耐震基準は震度5程度の地震に対して規定されていますが、新耐震基準は震度6程度の大地震に対しても耐えられる基準に変わっています。1995年に発生した震度7の阪神淡路大震災の時でも、大きな被害を受けたのは旧耐震基準時代の建物が多く、新耐震基準で造られた建物の被害は少なかったとされています。ただし、築年数が古くても新耐震基準に適合するように耐震改修を行った事例もありますので、単純に築年数だけて耐震性を判断することはできません。気になる場合は、個々の物件ごとに耐震診断が実施されているかどうかなどを確認する必要があります。また、管理の善し悪しも大切です。物件の耐震性は維持管理の善し悪しによっても大きく左右されるのです。築年数だけにとらわれず、定期的に大規模修繕が行われているかどうかをチェックすることも大切です。