僕は三重県に住む42歳の染織家です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。

まず、「仲介手数料」は借主に住宅を紹介してくれた仲介業者への報酬として支払う費用です。物件の紹介・内見・申込・貸主との交渉・重要事項説明・引渡等貸主との間に立ち調整をして頂く事に対する報酬です。消費税抜で賃料の一ヶ月分が上限ですが、半月分のケースもあります。また、自社開発物件で不動産業者が直接貸主となる場合等は、仲介手数料が不要のケースもあります。「引越費用」は、引越業者へ依頼する場合にその業者に対する報酬として支払うものです。家族構成や引越先と現住所との距離、運ぶ荷物の大きさや分量、時期等によって費用はケースバイケースですが、単身者であれば数万円程度、子連れの家族であれば10数万円程度を見込んでおけば良いでしょう。

賃貸契約時に貸主に対して支払う初期費用として、「礼金」があります。何に対する費用か必ずしも明確ではなく、はっきりと説明される事もあまりありませんが、貸主が入居者を誘致するために行う広告や宣伝活動、貸主側が支払う仲介手数料を実質的に借主に負担させる意図で設定されている事が多いです。最近では、礼金をとる物件は少なくなっていますが、好立地・築浅など、競争力が高い物件では設定されるケースもまだまだあります。賃料の一ヶ月から二ヶ月が相場で、このほか「敷金」は費用としての性質はありませんが、入居時に借主が貸主に預けるものです。貸主は借主から預かった「敷金」を債券回収の担保として保管します。退去時には貸主が借主に返還する義務がありますが、入居当初から退去時まで一定額を預け入れる必要があり、借主にとっては入居時点の支出となります。まれに設定されない物件もありますが、概ね賃料の一ヶ月から三ヶ月分が相場です。