賃貸契約の際に支払う仲介手数料(東京都/アートディレクター/36歳/女性)

私は東京都に住む36歳のアートディレクターです。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸物件を借りるとき、不動産会社には仲介手数料を支払います。不動産会社に渡す仲介手数料は、宅地建物取引業法によって賃料の1か月分の賃料に消費税を加えた金額を上限と定められ、また、依頼者の片方一方だけから受けることのできる手数料の額は、依頼者の承諾を得ている場合を除いて、1か月分の賃料の0.54倍、つまり仲介手数料上限の半分に相当する金額以内にすることと定められています。しかし、以前は上限いっぱいが常識になっていた仲介手数料も、さまざまな商品が値下げされる現在、同じく価格競争が始まっています。不動産会社のホームページや、あちこちで見られる広告などに、手数料無料や半額などといった言葉が並ぶようになりました。


手数料の値段が安くなったり、無料だったりすることは、借り主にとってはありがたいことです。しかし、ただ安ければ良いというものでもありません。万が一賃貸契約中にトラブルなどが発生したとき、不動産会社に積極的に関与してもらうことができないかもしれないからです。また、手数料を払うのであれば、その分、不動産会社に沢山仕事をしてもらい、しっかり元を取りましょう。希望の物件が見つかるまでとことん情報を出してもらったり、内見のときには当然同行してもらい、プロの目から見た部屋の良し悪しを細かくチェックしてもらったり、場合によっては家主との条件交渉の舞台に立ってもらったりと、手数料を支払うに値すると満足すれば、仲介手数料はまったく無駄にはなりません。