賃貸物件の敷金礼金システム(三重県/工場長/29歳/女性)

私は三重県に住む29歳の工場長です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


部屋を借りる時は、初期費用として敷金礼金を払うことが一般的です。しかし、関西ではその敷金礼金システムというものが存在しません。関西には、その代わりに賃貸借契約において、「保証金」「敷引き」という習慣があります。このシステムを採用しているのは、京都を除く関西や九州で見られる習慣だそうです。この関西の「保証金」と「敷引き」は、一般的な敷金・礼金に相当するものです。保証金は敷金に相当するもので、その支払う相場は家賃の6ヶ月から8ヵ月程度の代金です。ですから、一般的なシステムと比較して、初期費用が高くなるのが特徴といえます。また、敷引きは礼金に相当するもので、保証金の半額から6割程度の支払いになります。


このシステムは名前だけが違うのではなく、入居するとき払った保証金は退去するときにかかる原状回復費用をあらかじめ決めてしまうので、その分は返還されないという特徴があります。一般的な礼金・敷金制度では、退去するときに室内の損耗程度によって敷金が全額返済されたり、あるいは返ってこないケースもあります。しかし、保証金・敷引き制度では、部屋の内装の補修費がいくらかかったとしても、一定額のお金が引かれる仕組みです。このようなことが入居する時点で理解されています。ですから、退去時にありがちな敷金の煩わしい手続きやトラブルがないです。ですから、優れたシステムであるとする見方もあります。地方によっていろいろな風習があるといえます。