賃貸入居時のチェックで敷金トラブル回避(三重県/農業土木コンサルタント/33歳/女性)

私は三重県に住む33歳の農業土木コンサルタントです。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸住宅の入居者は、部屋を借りた時の状態に戻して貸主に返さなければならないという、原状回復義務を負います。入居者の落ち度でこの義務を果たせない場合、敷金返還額が減ったり、場合によっては追加の修繕費を請求される可能性も出てきます。こうしたことを避けるためには、部屋に汚れや傷をつけないように日頃から注意することはもちろん、入居時にそういったダメージがないか確認することも重要です。退去時に、前の入居者によるものなのか、現在の入居者のものなのかで、貸主とトラブルになることがあるからです。入居時はいろいろな手続き、引越しや新生活の準備などで何かと忙しいですが、後のことを考えると必ずしておきたいことです。ここでは入居時チェックのポイントを挙げてみます。


部屋のチェックは、全ての壁や床の見える状態で行いたいですので、荷物を運び入れる引越し前に行います。日付け入りで、部屋の写真を撮っていきます。床、壁、天井は汚れやシミなどがないかチェックします。床は歩いてみて、異音や沈み込んだりすることがないか確かめます。お風呂やキッチンなどの水回りはカビなどがないか、水漏れはないかよく見ます。スイッチや換気扇、エアコンなどの設備面も実際に作動させて、異音や動作不良がないことを確認しましょう。ドアやサッシがスムーズに開閉できるかも重要です。こうしてチェックを終えたら見つかった不具合をまとめ、貸主に相談します。こうすることで、自分に起因しない損害の修繕費用まで求められることを防ぐことができます。