賃貸契約の更新料は本当に必要か。(宮城県/ナレーター/25歳/男性)

僕は宮城県に住む25歳のナレーターです。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸物件に住んでいると、一般的には2年に一度、「そろそろ契約期間が終了するので、もし住み続けるなら契約更新料として家賃1ヶ月分を払って下さいね。」というお知らせが大家さんから届くと思います。実はこの更新料、法で定められたものではない、ということをご存じだったでしょうか。契約書には書かれていますが、法的な根拠はないのです。ならば何故更新料なんてものがあるのか。それはただ単に「昔からの慣習だから」です。慣習だから、誰も疑問に思わないから、取れるものは取っておこう。ただそれだけのものなんです。借りる方としては、何だかくやしいですよね。特に何かに使う、というわけでもないお金を例え数年に一度とはいえ、支払わなければならない、しかもまとまった金額ですから、結構きつい出費ですよね。


実は最近、このことに気づき始めた人たちが「それっておかしいんじゃないのか。本当に払う必要があるのか。」と、声を上げ始めています。元東京都知事の石原慎太郎さんも現職のころ、施政方針の中でこの悪しき習慣をやめて、更新料のない契約を普及させよう、と述べています。とはいっても、大家さんの立場で考えれば今まで見込んでいた収入が減るのはちょっと困りますよね。例えば、2年に一度の契約料分を毎月の家賃の中に組み込む、というシステムだったらどうでしょう。家賃が月9万円だったとすると、更新料分の9万円が毎月の家賃に組み込まれるわけですから、9万円÷24ヶ月=3750円が家賃に上乗せされます。家賃が若干上がりますが。一度にドカンと18万円を請求されるよりはまだ許せますよね。それに大家さんも、見込み通りの収入を得ることができます。こういうシステムが世の中に普及してくれると嬉しいですね。