不動産賃貸における更新料(宮城県/看護師/65歳/男性)

僕は宮城県に住む65歳の看護師です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


あなたが不動産,特に建物を賃貸するという契約を結ぶとき,いわゆる「大家さん」に対して,さまざまなお金を支払うこととなります。敷金や礼金といった類のものです。そして,契約を結んだ後もその契約に従ってお金を支払っていくこととなります。代表的なものは賃料です。いわゆる家賃のことですね。しかし,これ以外に支払うものとして,更新料というものがあるのです。これは,最初に決めた契約の期間を過ぎた場合に,そのあとも契約を続ける,つまりその建物に住み続ける場合にその都度支払うものなのです。例えば,2年間の契約で更新料が30万円の場合,2年過ぎるたびに(家賃などとは別に)30万円を支払っていくこととなるわけです。


ところが,この更新料は一般にあまり知られず,契約をする際にも家賃のように他と比較されることも少なく,借主としては予想外の出費となる場合も多いです。極論を言ってしまえば,家賃は低めに抑えて,更新料を高めに設定するなどということがまかり通ってしまいかねません。実際に裁判となったものもありますが,消費者契約法その他の法律によって,家賃や敷金,礼金その他の金銭の授受の状況を総合的にみて,法外な更新料をとっていると判断できる場合は,そのような契約は無効とできると裁判所は言っています。しかし,順序としては,契約前に契約書や不動産会社の説明をよく聞き,自分が支払わなくてはならないお金はいくらであるのかを確認することが重要です。