僕は福島県に住む60歳の歯科医師です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
賃貸住宅に住んでいる場合、賃貸借契約期間の満了が近づくと、そのまま契約を更新して住み続けるか、退去するかを決める必要があります。契約を更新する時には、賃主に更新料を支払うのが一般的ですが、実はこれは法律で定められたものではなく、首都圏や近畿圏などに古くからの慣習として残るものです。毎月の家賃とは別に、決められた一定の額を支払いますが、金額の相場に決まりはありません。地域によって多少ばらつきがあったり、支払う習慣自体がないという地域も存在します。更新料の有無や金額は、ほとんどの場合は賃貸借契約書に明記されています。内容を確認してサインをしたら、支払いに合意したものと見なされるので注意が必要です。
更新料の金額は、首都圏では2年ごとに賃料1ヶ月分というケースが多いようです。神奈川県では1ヶ月もしくは半月分、埼玉県や愛知県は半月分が多くなっています。京都府では1年ごとに1ヶ月分、もしくは2年ごとに2ヶ月分というケースもあります。これらの出費を避けるため、契約を更新せずに引っ越すという人もいます。しかし、物件が空室になると次の入居者を早く探さなければならず、長く見つからない場合は家賃の引き下げなどを検討する必要も出てきます。そのような事態を避けるため、更新料の値下げや廃止をする賃主も増えてきているようです。もし現在住んでいる物件の更新料が高いようなら、交渉次第で値引きに応じてもらえる可能性が高い状況と言えるでしょう。