賃貸物件の契約更新における更新料について(宮崎県/アナウンサー/71歳/女性)

私は宮崎県に住む71歳のアナウンサーです。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


ふつう、賃貸物件は2年で契約を更新しなくてはなりません。ここで注意が必要なのが、更新する際には書類でかわすほか、更新料を納めなくてはならないことです。このまま退出するなら特に料金はかかりませんが、引き続き住み続ける意志がある場合は金額が発生します。物件によっても異なりますが、大体家賃の1か月~2か月程度を余分に納める必要があるでしょう。この請求書は2年ごとに来るものですから、思わぬ出費となってしまいます。いざ請求が来たときに払えない、とならないよう、更新時期が近くなったら心がけておきましょう。それから、更新料金に加え、更新手数料というものもかかりますし、更新事務手数料というのもあります。気を付けましょう。


現在のところ、このように更新の時期が来ると1-2か月分の賃料を納めて契約更新となるわけですが、これは義務付けられています。2009年、京都にて、2年ごとに更新料を払うのはおかしい、消費者契約法に反していると裁判を起こした人がいました。なんと、裁判では更新料は無効であるとして、貸主に全額の返還を命じられる結果となったのです。しかし、この論点については貸主が勝者になった事例もあり、一概に借主が払う必要がないことにはなっておりません。私たちはアパートやマンションを借りるとき、契約書に「契約は2年ごとに更新し、その際に更新料として家賃の数か月分を支払う」ということに合意しているはずですので、後になってもめないためにも、最初の契約の段階でしっかり目を通して自ら納得することが大切だと思います。