私は大分県に住む71歳のシナリオライターです。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
立つ鳥跡を濁さず、と言いますが、賃貸物件の退去の手続きは、大家さんも居住者も、お互い気持ちよく終了させたいものです。退去申し出の時期は、契約書に具体的に記載のない場合は管理会社に確認するなどしましょう。一般的には一ヶ月前となっていますが、そうでない場合もあります。一番心配なのは、敷金から引かれる「原状回復にかかる費用」ではないでしょうか。入居したときとまったく同じ状態に戻さなくてはならない、と思うかもしれませんが、経年劣化や、通常の使用範囲での自然損耗については、居住者に補修義務はないとされています。この費用負担についてはよく調べて、必要のない補修費用の付帯は断り、納得してから書類にサインをすることが大切です。
実際に、あなたが負担する義務があるのはどういうときでしょうか。居住者が負担しなくてよいとされているものは、例えば、壁紙や畳の日焼け、家具の置き跡、テレビ・冷蔵庫の後ろの壁の汚れ、画鋲の穴などです。逆に、負担しなくてはならないものは、油汚れ、カーペットの汚れ、壁の釘穴、天井につけた照明器具の跡、壁の落書きなどです。タバコの汚れは、自分で掃除して落とせるものもありますが、においや変色が取れない場合は、居住者の負担となることが多いようです。床の傷やクロスの張替え、カビなども、構造上カビが発生しやすい場合などがあり、状況によることがあるものもあります。賃貸退去の確認をする際には、ひとりではなく複数で行うことも、可能であればやってみましょう。退去すると同時に、新しい生活がスタートします。少しでも気持ちよく、楽しい新生活がスタートできるとよいですね。