僕は島根県に住む72歳の服飾デザイナーです。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
賃貸住宅という言葉を聞くとアパートやマンションなどの集合住宅を思い浮かべる人が多いかも知れませんが、そればかりではありません。一戸建ての賃貸物件というものも存在します。これは通称「貸家」と呼ばれるものでは、かつては賃貸物件の主流でした。さすがに今では土地価格の高さから都市部においては数が少なくなりましたが、郊外においてはまだ多くの物件が利用可能です。一戸建て賃貸を集合住宅と比べてみた場合のメリットとしては、まずは何といっても生活上の自由度の高さを挙げることができます。もちろん家屋の状態や隣家との距離などの条件に左右されるので一律ではありませんが、集合住宅に比べると足音や話し声、テレビや楽器の音などに対する許容度は総じて高めです。
特に小さな子供のいる世帯にっとては、生活ノイズをあまり気にしなくてよいのは助かります。一方、高齢者世帯にとってもメリットがあります。それは、階段の上り下りなどの肉体的負担が少なくて済むということです。これは、火災や自然災害などの発生によって避難の必要が生じたときなどは特に大きなメリットとなります。さらに趣味的な観点から言えば、庭付き物件ならばガーデニングなどを楽しむこともできます。庭もまた賃借している以上あまり勝手な造作変更はできませんが、草花などの自然物の生育には比較的融通が利くのが一般的です。また、独立した一軒家なら、気に入ったのでいつまでも住み続けたいという意向を持った場合、家主に対して買取交渉を持ち出しやすいという利点もあります。