私は香川県に住む48歳のアートディレクターです。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
築年数の古い賃貸物件は、得てして敬遠されがちであります。外観が古い、設備が古そう、安全性は大丈夫なのか、などの理由から新しい物件を好む人が多いようですね。しかし、古いものというのはそれだけ年季が入り、特有の趣があり、そうした意味では希少価値も高いということではないでしょうか。これは賃貸住宅物件にも同じことが言え、逆に古さを売り物にして入居者を募集しているところもあります。レトロ物件とも呼ばれ、家賃の安さもあって注目されてきています。リフォームされて、キッチンなどの水回りも安心して使えるようにした物件も増えており、築年数の古さのマイナス面の不安を払しょくすることで、よりこうしたレトロ物件を利用しやすくしています。
レトロ物件の一番の魅力の一つは、その趣あるデザインから醸し出される雰囲気ですね。タイルの床や土壁といった、あまり現在は見られなくなった光景がそこにはあります。アンティークな家具、インテリアを置き、部屋をより一層引き立たせることができます。好みのレイアウトで自分らしさを出し、レトロな雰囲気をとことん楽しめるのは、こうした古い物件ならではでしょう。和室のある、日本風の物件もいいですね。夏は涼しく冬は暖かい和室は、高温多湿の日本の気候がよく考慮された部屋です。収納スペースも洋室に比べて大きめなので、広々と使うことができますね。特有の畳の匂いが、古式ゆかしい和風の雰囲気をより感じさせます。このように、レトロ物件は、ともすれば無機質になりがちな現代の居住空間から解放されたい方々に、ぴったりのものといえます。