賃貸における礼金のやくわり(大阪府/大学教員/51歳/男性)

僕は大阪府に住む51歳の大学教員です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


「敷金・礼金・保証金が0円」といった物件を目にすることがあります。住み替え前後にはなにかと出費が重なりますので非常に助かります。礼金については地域によって格差があるので全国で同じではありません。そもそも礼金とは、「関東地方では不動産の賃貸借契約の締結の際に、賃借人(不動産を借りる人)から賃貸人(不動産を貸す人)に対して支払う1回払いのお金」であります。関西地方の方は耳にしたことがない人もいられるかもしれません。関西地方における敷引き(賃貸人が敷金として受領したお金から一定額を返還しないこと。なお当該一部については不返還である以上は法的には敷金ではないと考えらえれています。)に相当するようです。


そもそも、戦後の食べることに不自由な時代、安定した職もなく、家族も戦争でなくなり保証人も失ってしまった時代に、焼け野原で住むところもない人たちが、(大家さん貸して頂きありがとう)という意味合いで包んだことの習慣が始まりのようで、東京を中心に広がったようです。戦後60年がたちなぜ、いまだに礼金が存在している理由に、一部は大家さんが不動産屋に支払う紹介料に充てているからです。ですから礼金を設定している大家さんのとろでは、払わないと借りることができないことになります。しかし、近年は賃貸物件が供給過多状態が続いており、賃貸物件が余っている状態ですので、賃借人の立場が強くなり、今後はますます、資金・保証金もいらない、いわゆるゼロ物件が増えていくように思われます。