僕は長野県に住む51歳の和紙職人です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
以前、一人暮らしをしていた時のことです。当時賃貸アパートに住んでいたのですが、引越して二ヶ月足らずで実家の父親が他界し、やむなく実家へ戻ることになりました。アパートを退去しなければならなくなった時、不動産仲介会社からハウスクリーニング代がかかる為、敷金は1円も戻らないと言われました。二ヶ月しか住んでおらず、仕事で家にいないことも多く、エアコンも一度も使っていません。煙草も吸わない為、壁紙はきれいなまま。おかしいと思い不動産仲介会社と根気良く交渉した結果、ほぼ全額近い敷金が戻って来ました。何度か単身引越ししたことがあり、なんとなくですがアパート退去時のノウハウを知っていたから交渉できましたが、これが経験もなく無知だったらどうなっていたか・・と思いゾッとしました。
賃貸物件の退去時に注意したいのは、原状回復、つまり部屋に入居した時の状態になるべく戻さなくてはならないということです。畳、襖、壁紙の汚れの状態、エアコンや備え付けの電化製品がきちんと作動するか、また破損箇所はないか、チェックする項目は多いですが、原状回復できていないと敷金が戻って来ないばかりか余分にお金を請求される場合もあります。これは知り合いの話ですが、部屋に入居した時に既にあった壁の傷の修繕費まで退去時に請求されたそうです。入居した時に部屋の写真を撮っておくと良いという話もよく聞きますね。やはりお金は大事なもの。少しでも無駄にしたくないものです。それ以上に、賃貸物件なわけですから、人様から借りている、次に入居する人がいるというのも忘れずにおきたいです。