私は福島県に住む63歳の不動産鑑定士です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
近年、賃貸の一戸建てを利用したシェアハウスが若い世代を中心に流行しています。シェアハウスとは、一戸建てを複数人で契約して、部屋を割り振って共同で使用するというものです。トイレやキッチン、バスルームなどは共同で使用することになります。気心の知れた仲間と共同で借りることもありますが、全く知らない者同士が最初からシェアハウスとして用意された一戸建てに集うような形式のものもあります。一戸建て物件を複数人数で契約して借りる場合には、毎月かかる家賃を人数で割ることができるため、一人頭の家賃がかなり安くなります。家賃が高額過ぎて一人で借りられないような物件でも、このような方法を採用すれば気軽に借りることができます。
初めからシェアハウスとして用意されている一戸建ての場合には、入居する人がそれぞれ決められた家賃を支払うことになります。共同使用ということで、一般的な物件よりも家賃はリーズナブルに設定されています。一つ屋根の下で他人同士が暮らすことになるため、シェアハウスの中のルールを守る必要があります。最初からシェアハウスとして建設されることもありますが、多くは空家を利用して作られています。高齢化でどんどん増えつつある空家を解消するための手段としても注目を集めています。共有できるものは共有して、仲間とのコミュニケーションも大事にしたいと考える若者世代において、この住居形態はスタンダードになりつつあります。新たな住居形態として注目を集めているものです。