賃貸住宅の構造について(岡山県/造形作家/47歳/女性)

私は岡山県に住む47歳の造形作家です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸住宅を選ぶ際に、家賃や駅からの距離も優先度の高い条件になりますが、住宅の構造も大事な要素です。住宅の構造は、鉄骨(S造)や鉄筋コンクリート(RC造)、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造)などがあります。住宅を選ぶなら、遮音性や耐震性に優れているRC造かSRC造がお勧めです。RC造は鉄筋を組んだ型枠にコンクリートを流し込んで固めることで、鉄筋の短所とコンクリートの短所を補い合うように作られています。ちなみに鉄は引っ張る力に強いが圧縮力に弱く、コンクリートは圧縮力には強いが引っ張る力に弱い性質があります。またSRC造は鉄筋コンクリートの中に鉄骨を入れることで、RC造より強化された作りになっています。柱に鉄骨を入れることにより、RC造より柱を細く出来るので、部屋の空間をより広くすることができます。


RC造やSRC造だからといって、強度も遮音性も大丈夫だと安心してはいけません。毎日生活する場所ですから、建物の強度も大事ですが遮音性も重要になってきます。遮音性は壁や床の厚さで決まるため、壁はコンクリートでできているか、また最低でも厚さが150mm以上あるかどうかを不動産屋に聞くようにしましょう。壁がコンクリートで出来ているかどうかは、簡単に見分ける方法があります。壁を叩いて響かなければ、中にコンクリートが入っているので遮音性は期待できます。集合住宅ですから、生活音はどうしても出てきてしまいます。生活音は実際に住み始めてみないと分からない場合が多いため、後々後悔しないためにも物件の下見の際には念入りに確認しておく必要があります。