賃貸住宅の築年数は新しいほど良いのか(徳島県/技術コンサルタント/68歳/女性)

私は徳島県に住む68歳の技術コンサルタントです。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸住宅を選ぶ条件として、築年数を気にする人は多いでしょう。同じ住むなら築浅物件のほうがキレイな感じがしますし、古い物件は地震などの災害に弱いというイメージもあります。実際、築年数が古いほど家賃は下がる傾向にあります。しかし逆に考えれば、住居費が抑えられる分だけ古い物件のほうが得だと言うこともできます。地震のリスクに関しては、1981年6月以降に建てられた物件なら、現在と同じ耐震基準を満たしています。つまり築30年以上の建物でも、耐震性能が今の建物と変わらない場合があるわけです。それ以前の物件でも、耐震補強工事がなされていれば、ひとまず安全と言えます。もちろん旧耐震基準の賃貸住宅でも、地震が来れば必ず倒壊するというわけではありません。


内装や設備については、普通は築年数の新しい賃貸住宅のほうが充実しています。しかし古くても、リフォームによって最新の設備を揃えている物件もあります。また古い賃貸住宅は、水周りの設備が不安だという人がいます。排水管の詰まりや水漏れ、給水管の赤サビなどは、入居してからではトラブルが大きくなるので、できれば事前に確認しておきたいものです。これも給排水管ごとリフォームしてあれば、快適に使用することができます。古い賃貸住宅の中にはデザイン的に優れたものや、立地条件に恵まれたものなど、さまざまなメリットを備えた物件もあります。築年数は住まい選びの上でひとつの参考にはなりますが、築浅だから良いというわけではないのです。