賃貸住宅の選び方には自分なりの順位づけを(山梨県/空間情報コンサルタント/67歳/男性)

僕は山梨県に住む67歳の空間情報コンサルタントです。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸住宅の選び方に唯一の正解というものはありません。これは考えてみれば当然のことです。住まいに対する人の考え方は千差万別だからです。言いかえれば、賃貸住宅の選び方とはすなわち「優先順位のつけ方」ということになります。今の日本の住宅事情を考えれば、都心のターミナル駅の間近にありながら自然も豊かで施設も充実、おまけに家賃も格安などという物件を探し出すのはまず不可能です。となると、さまざまな希望条件を自分なりに順位づけして、上位のものを優先して下位のものはある程度我慢する、といった選び方をしていくのが合理的であるといえます。たとえば立地条件です。通常、大都市の中心部に近づけば近づくほど家賃は高くなります。


その場合、生活の利便性や交通アクセスの良さを優先するなら、高額の家賃負担を覚悟しなくてはなりません。逆に経済的な安定を優先するなら、多少不便でも家賃相場の安い地域で物件探しをすることになります。一方、たとえばアウトドアスポーツを趣味にしている人であって日常の便利さよりもレジャーを優先したいという人であれば、逆に都心から離れることが高い優先順位を持つことになります。また、間取りの家賃の関係においても人それぞれの優先順位があります。家賃が高くてもいいから築年数の浅い物件や設備の充実している物件に住みたいという人もいれば、安ければ古くて狭くてもいいという人もいます。こうした自分なりのランキングを一覧表にして、それぞれの部屋を採点していけば物件選びがしやすくなります。