私は栃木県に住む64歳のスチュワーデスです。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
一般的に、よく知られていることですが、賃貸住宅は、築年数が浅くて新しい物件ほど家賃が高く、古い物件ほど安いとされています。多くの方は、「新築でないといやだ」と思っているのではないでしょうか。新築物件のほうが、設備が新しい、住み心地がいい、耐震性もいい、おしゃれだし、汚れていないとお考えに思っているのではないでしょうか。しかし、賃貸物件の90%以上は築年数のある物件ですし、新築は誰かが住んだ時点で、中古物件になります。いわゆる「新築プレミアム」のような「新築でないといや」という需要が高いからこそ、家賃は割高になってゆくわけです。また、古い建物は地震で壊れやすいし、危ないのではないか、とお考えの方も多いと思います。
建築確認申請が1981年以降の物件は、耐震性能は、法的には同等ですので、耐震性能は、実は大して違いはありません。「新築=耐震性能が良い」とは、ニュースを見ていておわかりのように、必ずしも当てはまらないのです。また、旧耐震だからといって、すぐに倒壊するとは限りません。阪神淡路大震災で倒壊した旧耐震マンションは、全体の4.9%程度にとどまっているそうです。築年数が古くても、最近は、部屋の内部を新築同然にリノベーションした物件も増えていますので、水回りの配管や住み心地は、新築と大して変わらないものも多くあります。「古い物件=汚い、ださい」という話は、昔の話となっています。確かに掃除や手入れの行き届いていない物件であれば、そう感じる場合もありますが、今や少数派です。