私は宮崎県に住む72歳の裁判所調査官です。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
ごく当たり前のことですが、築年数が経てば経つほど賃貸物件の家賃が安くなります。どうせ住むのであれば、少しでも新しくてキレイな所に住みたいと考えるのが人情ですから、築浅物件に人気が集中します。隣り合わせで建っている築浅物件と古い物件の間取りがほぼ同様であった場合、当然のことながら築浅物件への入居を希望する人が大半です。築年数が古い物件が築浅物件に対抗するためには、家賃の安さをアピールするしかなくなりますので、場合によっては2~3万円程度の差がついていることもあります。ですので、多少家賃が高くてもキレイな所に住みたいと考える人は築浅物件を選べばよいでしょうし、経済状況が厳しい人は古い物件を選ぶようにするとよいでしょう。
しかし、建てたばかりの新築の賃貸物件と、築年数が5年未満の築浅物件の場合は、それほど家賃の差が大きくありません。新築物件の方がせいぜい数千円程度高くなっているだけの場合が多いので、築年数よりも、他の条件を比較するようにした方が得策です。建ててから5年未満の物件であれば、まだ汚れや傷がほとんど付いていない場合が多いので、住み心地の面では新築物件とほとんど違いが感じられないはずです。ただし、築10年目あたりを境にして、建物に生活感が感じられるようになってきますので、その位からグッと家賃が安くなります。一方、古い物件の場合は、キレイにリフォームされているケースが少なくありませんが、リフォーム費用を家賃にモロに反映させている貸主は滅多にいません。ですので、リフォーム済みの古い物件は狙い目だと言うことができます。