私は鹿児島県に住む70歳の照明デザイナーです。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。
大学進学を期に、就職を期に親元を離れて初めて一人暮らしをする人も多いことでしょう。しかし、賃貸物件は、一つの建物に何人もの住人が暮らす集合住宅です。実際に一人暮らしを始めても、ちょっとしたことで困る人は少なくありません。ここでは、一人暮らしのルールとマナーを説明し、身に付けることが、隣人トラブルを避けるために有効な方法といえるので、それを説明します。賃貸物件には共有部分と専有部分があります。借りている部屋の住居部分を専有部分といい、敷地内にある専有部分以外を共有部分といい住居者全員で使います。ゴミ捨ての曜日の把握などルールを守って使用することが大切です。エントランス、廊下、階段、自電車置場、駐車場、ゴミ置き場などは共有部分であり住居者全員で使うので、配慮が必要です。
賃貸の集合住宅で一番多いトラブルが音に関することです。しかし、生活音を完全に消すことは出来ないので、ご近所の方に十分に配慮する必要があります。では、どのような場合がマナー違反であるか説明しましょう。まず、深夜に入浴したり、掃除機をかけたり、洗濯機を回すことはマナー違反です。深夜の入浴はパイプやダクトを通じて振動が伝わり、意外と響くものなのです。周囲の睡眠を妨げることになりますので、注意してください。また、家具などを移動する際に引きずる音がフローリングの床では非常に響きます。よく動かす椅子などには、脚部にフェルトシートなどの引きずり音防止材を張り、なるべく振動音が響かないように工夫することも大切です。音楽を聴く際には、窓などを閉め、音が漏れないようにしましょう。ヘッドフォンなどがあればそれを活用したほうが良いと思います。賃貸物件で一人暮らしを快適に過ごすには、マナーが必要なのです。