賃貸物件の初期費用を極力抑えたい(熊本県/入国警備官/22歳/男性)

僕は熊本県に住む22歳の入国警備官です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸契約の締結時に借主は、敷金、礼金、前払い家賃、仲介手数料、火災保険料、家賃保証料など、様々な初期費用の負担があります。唯でさえ出費が嵩むタイミングですから、極力初期費用は抑えたいものですね。まずは、契約前に値下げ交渉が可能と思われる初期費用の内、最も狙い目なのはズバリ礼金ですね。毎月課される家賃自体の値下げ交渉もあり得ますが、既に入居している方とのバランスもあり、管理会社や貸主の立場からすると後々トラブルに巻き込まれるリスクが生じます。礼金の場合は貸主に対する単なる慣習的な謝礼ですから、他の入居者や管理会社とのトラブルとなるリスクもありません。従って、貸主からしても値下げ交渉に応じ易い項目です。しかも礼金は一時金ですから、貸主にとり恒常的な収入となる家賃よりも値下げに対する心理的な抵抗感は小さいのです。


借主の視点からしても、礼金を値下げしてもらうことは、想像以上にお得なものです。例えば、家賃10万円で礼金が家賃1ヶ月分の賃貸物件で、礼金10万円を丸々値引いてもらったとします。2年更新で2年間住むと仮定しての支払い家賃総額は230万円となり、毎月4千円以上の家賃値引きを受けたのと等しいのです。逆に、値下げ交渉の対象としない方が良い初期費用に敷金があります。貸主にとっては、敷金は退去時の原状回復の保険的意味合いがありますから、借主と貸主の関係を良好に保つためにも、敢えて値切らない方が良いのです。更に、仲介手数料も値切り交渉はしない方が良いと思われます。不動産会社の担当者の立場からすると、仲介手数料は唯一の売上であるためです。自ら営業成績は落とし辛いですし、値下げに応じたにしても社内での立場は厳しくなるでしょう。借主は不動産会社の担当者を味方に付け、貸主と交渉するのが賢いやり方です。