賃貸退去時のトラブル回避法(東京都/経営コンサルタント/54歳/女性)

私は東京都に住む54歳の経営コンサルタントです。私の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


賃貸の退去時には一般的に、家主や管理会社との立会い確認が行われます。これには「敷金」という金銭が絡んでくる為、何かとトラブルになりやすいものです。家主や管理会社はこれまでにも、場数を踏んでいますから、しっかり対処する必要があります。まず前提として、必ず立会い確認を行ってもらいましょう。なぜなら、敷金というものは、退去時の立会い確認によって修繕費用がここにかかります、というのを賃貸人に認めさせなければ差し引く事が許されないからです。それなのに「立会い確認は不要です」などと管理側が言ってくる場合は、賃貸人の修繕義務や責任に関係なく、費用を請求してくる事があるかもしれません。面倒でもきちんと立会い確認をする事が必要です。


次に出来るだけ、一人ではなく複数で対応しましょう。女性一人や、たとえ男性だとしても、家主や管理会社の担当者とは明らかに場数が違います。退去時の修繕義務があるか無いかは、理由や程度によって線引きが曖昧な場合が多々あります。そういった場合を押し切られたりしないよう、家族や友人などに同席を求めると良いと思います。立会い時に相手の名詞を貰うのも良いと思います。もらうだけでも、身分が明らかですから、無茶苦茶な要求を避けられる場合があります。つぎに問題箇所は写真で記録しておきましょう。心配な場合は会話を録音しておくのもいいかもしれません。「トラブル防止に録音させてください」といえば相手も無責任な事が言えなくなります。退去についての、きちんとした知識があることも大事ですから、国土交通省が発表しているガイドラインなどに目を通しておく事なども有効です。