近年ファミリー層の一戸建て賃貸需要が増加(福島県/新聞記者/59歳/男性)

僕は福島県に住む59歳の新聞記者です。僕の考え方が、あなたの部屋探しのお役に立てれば嬉しいです。


近年ファミリー層に注目されているのが、賃貸の一戸建てです。以前は、マイホームを選ぶ人が圧倒的に多かったのですが、賃貸専用の一戸建て物件が充実してきて、市場が活気づいています。何故、にわかに注目されるようになったのか、その理由は幾つかあります。まず一つ目は、日本の経済状況によりこれまでのように、年々お給料がアップする時代ではなくなってきたことにあります。またボーナスも毎年アップダウンの差があり、長い住宅ローンに不安を感じる人が多くなりました。二つ目は、日本社会も以前より流動的な傾向になったことがあります。終身雇用制度が薄れ、新たな活路を求め、40代から異業種に転職する人も珍しくなくなってきました。


この他、転勤を伴う仕事に従事する人の割合も増え、必ずしも同じ場所に定住すると言う概念が少しずつ変わってきているのです。三つ目は、家族形態の変化です。住宅ローンは20年、30年単位で申し込む人が多く、ローンの支払いが終わった後、子供たちがすでに巣立っていると言うことも珍しくありません。子供が巣立った後は、夫婦の生活が中心となりますが、2人だけで一戸建ては広いと感じる人も多く、加齢に伴い住居の清掃やメンテナンスが疎かになることもあります。そのため、子育てが終わった後は、小さな物件に移動したいと考える人も多く、こう言った背景により将来を見据えて賃貸の一戸建て物件を選ぶファミリー層が増加しているのです。